大城皮フ科クリニックブログ

皮膚が白くなる!?それって白斑かも

『尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)』をご存知ですか?
 
【尋常性白斑とは】
一般的には「白斑」と呼ばれ、皮膚の色が部分的に脱色されたように白く抜けてしまう病気です。

昔は「白ナマズ」と呼ばれていた事もありますが、偏見を助長する可能性があるため、現在ではこの呼び方はあまり用いられません。痒みや痛みなどの症状はなく、尋常性白斑自体が生命に危険が及ぶことはありませんし、他の人にうつる病気でもありません。

 
しかし、小さな白斑でも、徐々に大きく広がる事も多く、見た目の影響から、精神的なストレスを感じ、QOL(生活の質)を落とす可能性があります。
特に思春期などは、外見を気にするような年代では、皮膚の目立つ部位に尋常性白斑が出来てしまうと、苦痛に感じる方も少なくありません。

尋常性白斑の発症を機に、周囲からからかわれてしまったり、学校を休みがちになってしまうような事もあります。

 

ごくまれに、甲状腺疾患や、悪性貧血、糖尿病などに併発するとこがあるため、軽視せず、皮膚科専門医 のいる医療機関を早めに受診し、診断・治療をする事をおすすめします。

 

【原因】
原因は不明ですが、メラニンなどに対する自己免疫などが関与していると考えられています。
⚠️自然に治る事は期待できません。
 
症状により3つのタイプに分類されます。
●汎発型(はんぱつがた)…あちこちに白斑がある
体の右左両方に広く見られるタイプで、尋常性白斑の半数以上を占めます。白斑は拡大傾向を示すことが多いです。
●神経文節型…神経に沿って白斑がある
体の右か左のどちらか一方の皮膚分節と呼ばれる、ある特定の神経の支配領域にのみ発症します。通常、活動性がなくなると白斑の拡大は見られなくなるとされています。
●限局型…体の一部に白斑がある
大部分が、汎発型、神経文節型に移行します。
 
【当院での治療方法】

◎ステロイド外用薬
◎紫外線治療(週に1~2回程度の照射をおすすめします)

紫外線療法とは、紫外線の「免疫の働きを調整する作用」を利用した治療方法で、紫外線を発生させるランプを使用し、症状のある皮膚に直接照射する方法です。
当院では、308エキシマーシステムを採用しております。

 

紫外線療法:308エキシマーシステムについて

「308エキシマーシステム」は紫外線の中でも308nm(ナノメートル ※10億分の1メートル)の波長のみを照射する最新の紫外線治療器です。
308nmの波長は従来の紫外線治療器が採用している波長よりも治療効果が高く体への影響が少ない紫外線のひとつです。

照射時に痛みはなく、数秒程度で照射できるため、患者様からも従来の紫外線療法よりも時間も早く、手軽にできると好評です。

 

気になる症状のある方は、大城皮フ科クリニックにご来院・ご相談下さい。

大城皮フ科クリニックブログ一覧にもどる

ページトップへ戻る