皮膚疾患やアトピーに悩む方へ
皮膚科専門医としての医学的根拠を持って、
適切な診断と治療を患者さま目線で行います。
大城皮フ科クリニック 院長 大城 宏治
私自身、幼少の頃から重度のアトピー性皮膚炎の患者で、成人した現在も続いています。しかし、毎日の内服・外用治療を欠かさず継続し、正しい日常生活の知識を持つことによって、現在はほぼ症状が出て困ることはありません。その半面、アトピー性皮膚炎がそうであるように、治療が長期にわたる皮膚疾患が多いのも特徴です。
患者さまの中には、治療を中断する方もいますが、私自身も患者として何回も中断を経験しているので、誰でも頑張れないときがあることを理解しています。だからこそ、治療を続ける患者さまの立場に立って物事を考える事を心がけています。例えば、実生活では難しい「ストレスをためない、早寝早起き・飲酒は禁止」などは強要せず、優先順位を決め、できることから取り組んでいただきます。症状に改善が見られれば、一緒に喜び、分かち合いながら、治療を後押ししていきたいと考えています。
現在のアトピーは、最重症の1割を除けば、ガイドラインに沿った治療を続けることで、ほぼ症状がおさまって困らない状態にできるといわれます。また、他の皮膚疾患に関しても、様々な治療を自身で試してきた実体験と、皮膚科専門医として医学的根拠を持って、あらゆる皮膚疾患に適切な診断と治療を、患者さま目線で行います。
肌のことで困ったことや悩んでいることがある方は、そのまま放置することなく、ご相談ください。
主な病気と治療について
その他
- 頭のかゆみ、赤み、フケ
- 手湿疹、手荒れ
- しもやけ
- 白斑
- 乾燥肌、乾燥によるかゆみ
- 湿疹、虫刺され
- 帯状疱疹
- 口唇ヘルペス
- 皮膚がん
- 円形脱毛、薄毛
- 赤ら顔
- できもの
- 巻き爪
- たこ、魚の目
- あざ(赤あざ、青あざ、茶あざ)
- 瘢痕(はんこん)、ケロイド
- やけど
皮膚の疾患について動画でご紹介!
アトピー性皮膚炎
治したいと本気で考えている患者さまに全力で寄り添います。
- 症状
-
「皮膚の乾燥」と「アレルギー体質」によって幼少期~学童期に発症する慢性湿疹です。乾燥肌によって「皮膚のバリア機能」が弱まり、外からの異物が容易に皮膚の中まで入りこみやすい状態になっており、赤みやかゆみ、湿疹などの症状が起こります。
- 治療
-
保湿剤の塗布、ステロイド薬、プロトピック軟膏を中心に、抗アレルギー薬の内服、免疫抑制剤(シクロスポリン)の内服などを組み合わせて治療します。まずは赤みやかゆみといった炎症をしっかり抑え、十分な保湿を行うことが重要です。炎症が治まった後も日頃から「保湿を行い、バリア機能を高める」ことがポイントです。
ニキビ
そのニキビが「一生ものの跡」になる前に対策を。
- 症状
-
ニキビの出現には性ホルモン、皮脂分泌の増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖などが関係しています。毛穴に皮脂がつまってアクネ菌が増殖し、毛穴の中で炎症を起こしている場合、治療が必要です。
- 治療
-
内服薬・外用薬の処方はもちろんのこと、ニキビ肌を改善する「ピーリング治療」「フェイシャルレーザー治療」、ニキビ跡を改善する「フラクショナルレーザー治療」など新しい治療もリーズナブルな価格で受けることが可能です。また、新薬も積極的に取り入れ、患者さまの症状に適した治療を提供します。
いぼ(尋常性疣贅)
可能な治療をすべて行い、「痛みが少ない」「効果の高い」を両立します。
- 症状
-
幼少時に多い疾患ですが、成人でも長期にわたって苦しむ方が少なくありません。ウイルスが原因のため、いぼが増えたり、家族にうつったりする可能性もあり、できるだけ早期から治療を進めることが重要です。
- 治療
-
液体窒素を用いた冷凍凝固療法が主体となりますが、痛みを感じるため、治療が滞りがちです。当院で採用している「クライオプロ」は液体窒素をスプレーで圧力をかけて直接噴霧するもので、痛みは少なく安全性・機能性に優れた治療法です。また、サリチル酸ワセリンの外用、モノクロロ酢酸の塗布も併用して治療期間を短縮。ロングパルスYAGレーザー・CO₂レーザーを駆使した治療(自費)も症状に合わせて選択し、患者さまのご希望に寄り添った治療を行います。
じんましん(蕁麻疹)
そのかゆみ、眠気を感じずに症状を抑える内服薬があります。
- 症状と治療
-
ありふれた病気ですが原因が不明なものが多く、なかなか治りきらなかったり、慢性化して数年にわたって内服を続ける方もいます。ガイドラインに沿った正しい治療を行えば、持続期間を短くできます。
水虫・爪水虫
5人に1人は患者といわれます。身近な人にうつしてしまう前に適切な治療を。
- 症状と治療
-
国民の5人に1人が水虫、10人に1人が爪水虫を持っているといわれています。しかし、かゆみを感じるのは1割程度で、無自覚で水虫の患者の方はたくさんいるとされています。今は爪専用の内服薬や塗り薬も開発され、劇的に効果を上げています。疑わしい場合は一度検査を受けましょう。
乾癬
10年前にはなかった治療法が多数あり、皮疹をなくすことも夢ではありません。
- 症状と治療
-
正しい診断を受けず、湿疹などとして見逃されている方も多くいると推測されています。2010年に新しい薬が乾癬に使用できるようになり、最重症の方でも治ることが夢ではなくなりました。まずは正しい診断を受けることが重要です。
花粉症
「花粉症の薬は眠い」は昔の話。脱感作療法で「内服いらず」を目指しましょう。
- 症状と治療
-
花粉を少量ずつ内服して、徐々に花粉に慣れ、症状を軽減する「舌下免疫療法」が2018年より簡便に行えるようになりました。2年以上続けると、6割程度が内服や目薬を使用する必要がなくなったというデータもあります。6月以降の花粉が飛んでいない時期が始めるタイミングです。来年に向けて今から始めましょう!
脂漏性角化症
保険で治療ができるいぼ・シミがあるのをご存知ですか?
- 症状
-
主に顔や腕にある茶色い、盛り上がったシミやいぼ。シミから盛り上がってくることが多くみられます。紫外線や加齢によって増加します。
- 治療
-
保険治療では液体窒素療法により盛り上がった部分を取ります。CO2レーザーによって削ることもできます(保険診療・自費診療)。残ったシミに関してはQスイッチレーザーで取ることも可能です(自費診療)。
治療設備について
中波紫外線治療器「308エキシマーシステム」(保険適応)
尋常性乾癬、尋常性白斑、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症などに有効なうえ、安全性の高い治療法です。コンパクトな装置なので、従来の大型の治療機器のように全身の健常な皮膚にまで紫外線を照射することがなく、より強い光(紫外線)を患部だけに安全かつ効果的に照射し治療できます。
いぼ冷凍治療器「クライオプロ」
痛みの少ない「クライオプロ」を用いた冷凍凝固療法
いぼの治療法として液体窒素を用いた冷凍凝固療法です。一般的には液体窒素を浸した綿棒を患部に当てて治療しますが、「クライオプロ」は液体窒素をスプレーで圧力をかけて直接噴霧するため、痛みが少なく安全性・機能性に優れた治療法です。ピンポイントの治療が可能で、正常部位へのダメージも軽減できます。
また、液体窒素の連続噴霧が可能となるため、いぼを長時間液体窒素にさらし、いぼの塊の奥深くまで冷気を伝えることで治療期間を短縮します。
当院ではウイルス性のいぼの他にも、年齢によるいぼ、スキンタッグという首のいぼ、結節性痒疹などにも液体窒素療法を行っています。
ダーモスコピー検査に使用する拡大鏡
皮膚の腫瘍の診断に有効な「ダーモスコピー」
主に皮膚のほくろ、できものが良性か悪性かの判断に使用します。この検査機器が導入されるまで、ほくろが良性か悪性か鑑別することは非常に難しかったのですが、特に手足の症状に関しては、99%の精度で鑑別できる画期的な検査機器です。皮膚のできもの、いぼ(尋常性疣贅)、疥癬、赤あざ、湿疹などの診断にも使用することがあります。
患部に光を当て、特殊なフィルターを通して診るだけなので、特に痛みなどはありません。
皮膚エコー
皮膚のできものをより正確に診断
当院では痛みがまったくなく、皮膚のできものをより正確に診断できる皮膚エコーを導入しています。正確な診断はもちろん、できものの深さ、血流の有無を瞬時に確認できるため、手術も安全に行うことができます。