幼少期からのスキンケアをアドバイス
お子さまの皮膚に関するお悩みはどんなことでもご相談ください。
将来を考え、治療と予防法を一緒に考えましょう。
大城皮フ科クリニック 院長 大城 宏治
アレルギーに関する研究が進み、食物を食べたときにアレルギーになるのではなく、皮膚に付着した食べ物などからアレルギーを発症するという説が近年有力となっています。 そのため、アレルギー疾患を予防するには0歳からスキンケアを行うことが重要です。また幼少期からスキンケアを行うことによって、成人したときにアトピーを発症する確率が半分程度になるという研究があります。
私は2児の父として育児中ですが、私のアトピーが遺伝したため、子どもにひどい乾燥肌があります。しかし毎日欠かさずスキンケアを行うことで、現在までアトピーを発症せずに過ごしています。このように、正しいスキンケアを行うことで、快適に毎日を過ごすことができ、将来のアレルギーのリスクを減らすことができます。当院では、幼少期からの予防的なスキンケアを指導しており、アレルギーやアトピーを発症するリスクを減らすための診療を医学的根拠に基づいて行っていきます。
当院ではアトピー患者である私と子どもが長期間使用したうえで、かゆみが出ず、高い効果を示した石けん、保湿剤、日焼け止めのみを厳選しておすすめしています。お子さまの皮膚に関するお悩みはどんな些細なことでもご相談ください。皮膚トラブルへのアドバイスはもちろんのこと、いぼや水いぼなど、痛みでなかなか治療が進まない疾患に対しても、できるだけ痛みが少ない治療も提案いたします。
主な病気と治療について
その他
- あせも
- おむつかぶれ
- 乾燥肌、乾燥によるかゆみ
- 風疹
- 麻疹
- 水ぼうそう
- 手足口病
- リンゴ病
- 食物アレルギー
- 白斑
- あざ(赤あざ、青あざ、茶あざ)
- しらみ
- じんましん
- 湿疹、虫さされ
- しもやけ
- できもの
- 怪我(すりきず、切り傷)
乳児湿疹
月齢に合わせたスキンケアをアドバイス
- 治療
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生まれたばかりの赤ちゃんは、皮脂の分泌が過剰になるため、皮脂が多いことによる湿疹を起こしやすくなっています。一方、生後2~3カ月を過ぎると皮脂の分泌が治まってくるため、今度は肌の乾燥による湿疹が増えてきます。当院では月齢に合わせたスキンケアをすべての赤ちゃんに指導し、院長が厳選したサンプルをお渡ししています。
子どものアトピー
アトピーは「不治の病」ではありません
アトピーは「治らない病気」と考えておられる方が多いですが、最近では適切な治療とスキンケアをすれば、最重症の1~2割を除いて完治するといわれます。治る確率のほうが高いのに、誤った治療で悪化させたり、治らないものと治療をあきらめてしまうことは残念です。当院ではすべての患者さまに正しいスキンケアや軟膏の塗り方、院長が厳選したサンプルをお渡しし、責任をもってアトピーの治療を行います。
水いぼ
少しでも痛みが少ない治療を追求しています
- 症状
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伝染性軟属腫ウイルスの感染が原因で、5~6歳をピークに小さな子どもによく見られる疾患です。プールなどで接触することでうつると言われています。夏場に多い疾患ですが、冬でも温水プールで泳ぐため、年中水いぼの感染がみられます。ほとんどの場合、数か月から数年で自然治癒します。無理に摘除しても再発を繰り返します。
- 治療
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ヨクイニンというハトムギ成分の漢方薬(ウイルスに対する免疫をつけます)の内服を行います。また、トリクロロ酢酸という塗り薬(ウイルスのDNAを破壊します)を来院時に塗布します。
摘除しても、潜伏中のウイルスが残っている可能性があるため、治療したことになりません。皮膚に傷をつけることとなり、2次感染(とびひ)のリスクがあるため、当院では摘除をせずに内服とお薬の塗布の治療を行っています。
下記のような症状にも対応しています
- 生まれたばかりの子どもの皮膚がかさかさ、赤い、かゆがる
- おむつかぶれが治らない
- 発熱とともに皮疹が出てきた
- 食後にじんましん(蕁麻疹)ができた
- 生まれつきのあざやほくろを放置してよいか心配
お子さまのスキンケア
皮膚には外界からの異物の侵入や攻撃から体を守り、その一方で体内から水分が蒸散するのを防ぐというバリアの役割があります。この大切な役割を担っているのは、表皮の一番外側で外界と接している角層です。子どもの皮膚は角層が薄く、また皮脂の分泌量が不安定なことからバリア機能が不十分です。そのため、些細なことでかぶれが生じたり、細菌やウイルスに感染したりするなど、皮膚トラブルが生じやすいです。特に2歳~思春期を迎える頃までは、皮脂の分泌が少ないため、しっかりとスキンケアをして皮膚バリアを整えることが子どもの皮膚の健康を守るためには大切です。
NOVソープ D
当院では、アトピー・乾燥肌の方には、「ボディーソープ」より肌への負担の少ない「固形石鹸」を使っていただくようご指導させていただいています。
固形石鹸の中でも必要最低限の成分で作られた「NOV ソープ D」。
お肌のうるおいは保ちながら、汚れはしっかり落としてくれる優れものです。
DRX ADパーフェクトバリア
さらっとした使用感であるにも関わらず、保湿力が非常に高いボディ用乳液。
アトピー性皮膚炎や乾燥肌の患者様におすすめの商品です。
ドゥーエ 入浴剤
肌のバリア機能の低下しているアトピー性皮膚炎、乾燥肌の方にとって「入浴剤」が刺激となり、肌のかゆみの原因になることもあります。
敏感肌用の入浴剤を使用して、入浴時の刺激を減らし、しっとりなめらかな肌を目指しましょう。
「まだ症状はないがどんなスキンケアをすればよいか」「おすすめのせっけん、保湿剤はないか」など、些細なことでもご相談ください。お子さまは自分で治療できません。ご家族が治療を理解して、不安なく継続できるよう、スタッフがサポートいたします。基幹病院での治療を希望される方にはご紹介も可能です。